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October 8, 2007

秘密兵器導入・その1

新兵器を導入しました。

UV殺菌灯です。

存在自体はご存じの方も多いと思いますが、まぁぶっちゃけ効果はあやしいんじゃないのぉ?と思っている方が多いのではないでしょうか?
でもはっきり最初に結論を言うと、その辺の怪しい商品よりは確実に効果があります。
UV(紫外線)による殺菌の効果には科学的な裏付けもちゃんとあります。

殺菌灯についてはyukiさんのブログ「HEAVENS DOOR」の「こちら」にかなり詳しく書いてあり、私が書くことはほとんどもうないぐらいですが、少し書いてみることにします。
(なお、yukiさんの「HEAVENS DOOR」ブログはアクアに関する様々な事象を実に細かく論理的に考察されていて非常に素晴らしいブログです。このブログ内容を本にまとめて売れるんじゃないかと思うぐらいです。私のブログもほんとうはyukiさんのブログのようにすることが理想だったんですけど、マッタリしすぎててこちらのブログを見させていただくと恥ずかしくなりますw。水景も素敵で、超おすすめブログです。)

さて、まずはUV(紫外線)について少しだけ。

紫外線とはその名の通り、紫の外側(より短い波長の光)の光で、可視光と呼ばれる目に見える光のうち短い波長である紫色の波長(380nm)よりも短い部分の光です(上図参考)。
紫外線をUVというのは英語名で紫外線はUltraVioletといい、その略名だからです。
紫外線より短い波長の光でX線とか色々ありますが、それらは置いておいて、紫外線ランプを中心に話します。
紫外線ランプに使われる光の波長は254nmなどおよそ260nm付近の光です。
紫外線と聞くと、日焼けを思い出す方も多いと思いますが、なぜ日焼けするかというと、皮膚の色素細胞がメラニンというものを作り、紫外線から皮膚を守ろうとするからです。
つまり紫外線は有毒であるということです。(日光の紫外線に当たるとビタミンDが作られるという利点もあるので、まったく日光に当たらないとそれはそれで問題が生じたりします。)
オゾン層が破壊されると皮膚ガンが増えると言われているのも紫外線が降り注ぐ量が増えることが一因です。
ではなぜ有害なのか、というと、細胞の中のDNAが紫外線により破壊・改変されてしまうからなんです。
DNAの名前を知らない方はいないと思いますが、細胞の中にあるDNAは人のタンパク質を作るための情報を持っています。人の体は、約60兆個の細胞でできています。DNAは人の体の中で、いつ、どこで、どの細胞を作るかを決められていて、心臓なら心臓の細胞を、脳なら脳の細胞を作り出しています。
紫外線で傷ついたDNAは正常なタンパク質が作れなくなったり、DNA自体が複製されなくなったり(つまり細胞増殖が起きなくなる)、異常な行動を起こして増殖を開始しガン化してしまったりします。
ヒトの場合は傷ついたDNAを修復する機構がけっこう優秀なので、ちょっと紫外線を浴びたぐらいでは壊滅的なダメージとはなりませんが、それが蓄積していくと人の体にとっても致命的なことになるということです。

で、話を殺菌灯に戻すと、殺菌灯の紫外線の波長は約260nmですが、この波長というのは実はDNAが最もよく吸収する波長域なのです。
つまり260nm付近の光はDNAに相当なダメージを与えます。
小ネタですが、バイオな世界でDNAの量を測定する時はDNAを溶かした水に260nmの光を当てて、どれぐらい260nmの光が吸収されたかを測定することでDNAの濃度を測定します。また、電気泳動というものでDNAを寒天のようなもので濃縮してから260nm付近の紫外線ランプを当てることでDNAがあるかないか(光るか光らないか)を目で見ることもできます。(DNA自体を見ようとすると数百万倍の電子顕微鏡レベルでようやくぼんやりと見える程度です。)
また、バイオな実験の世界では、細胞培養室のようにクリーンな環境を維持したい場合、人がいない時に紫外線ランプを点けておきます。これは細菌の繁殖を防ぐためです。
つまり細菌のDNAに変異・破壊を起こさせて増殖させなくするということです。
細胞培養作業をする時にこのUVランプを消し忘れると、培養室で日焼けしてしまいます(笑)。
まぁ日焼けぐらいならいいですが、時々眼球を損傷したという話も聞くので度を超すと笑えません。

ようやくアクアに戻って、アクアにおいて殺菌灯を設置するということは、殺菌灯を通過する水の中にいる藻類(胞子など)や他の細菌類に紫外線を当て、そのDNAを変異・破壊させ、増殖を防ぐということになります。

そういうわけで、殺菌灯は科学的裏付けのある、アクアにおいてもそれなりの意味と効果のあるものであると思っています。
まぁ、設置しないよりはした方がいいかなというぐらいのものかもしれませんが。

で、下のように設置しました。

ろ過槽の一番出口、排水部分に設置します。
紫外線ランプは基本的に24時間点けっぱなしです。
ろ過槽が入っているこのキャビネットを夜に開けると光っていてなかなかかっちょよいです(笑)。

設置時に気をつけないといけないのは、紫外線ランプは水中を漂う有益なろ過バクテリアにもダメージを与えてしまうということです。
なので、ろ過槽の中に充分にろ過バクテリアが住み着いていない間に殺菌灯を点けてしまうと、なかなかろ過が立ち上がらないということになるので気を付けましょう。
殺菌灯を点けるのは充分にろ過槽にバクテリアが住み着いてくれた後がよいでしょうね。

同じように、ろ過槽を掃除した後はしばらく殺菌灯を消してろ過バクテリアの数が回復するを待ったほうがいいのかもしれません。

で、結果ですが、実はUV殺菌灯を付けてからもう3,4週間は経過しています。

はっきり言って、効果はありました。
1〜2日後に、明らかにその前よりももう1段階、水が透明になりました。
気のせいではなくて確実に透明になってました。
水槽を真横から見た時、前だと少しだけ黄色っぽく見えていたのですが、今はほとんど透明です。
コケに関しては、元々ほとんどいなかったのであんまり差は実感できてませんが、なんとなく水槽壁面に付く小さなコケの量が減ったような気がします。(壁面の掃除は3週間に1回ぐらいでも充分な感じです。前は一応週1回はこすってました。)

もちろん、最初から透明度が高い方の水槽では実感が薄い可能性もあります。
でも、コケや水の黄ばみ等で困っていらっしゃる方にはそれなりの実感が得られるのではないかと思いますよ。
ちなみに、紫外線ランプの寿命は付けっぱなしで約1年のようです。
もしご興味がありましたらお試しあれ、といったところです。


さて、次回は「秘密兵器導入・その2」ということで、兵器ではないのですが、デジカメ関連のあるものを紹介する予定です。

投稿者 38brain : 5:37 AM | コメント (26) | トラックバック